SUMMARY
- Alfresco創業者、ジョン・ニュートン氏によるビデオレターのテキスト化
- 今回のテーマは、「新しいワークスタイルをつくるオープンソース」について
- Alfrescoを始めとしたオープンソースこそが、新しい働き方とオープンな文化を育む
Alfresco Software, Inc.会長兼CTO(最高技術責任者) ジョン・ニュートン(John Newton)によるビデオレターをご紹介します。
カリフォルニア大学バークレーで電子工学とコンピュータサイエンスを学んだニュートンは、コンテンツ管理システムの第一人者として広く知られています。
Alfresco Software, Inc.では、創設者のひとりとして名を連ねているほか、1990年代からDocumentun(文書管理プラットフォーム、現EMC Documentun)をはじめとしたコンテンツ管理システムの開発に携わり、今日、産業用で使われる多くのシステムを生み出してきました。
仕事を創造するためにAlfrescoを活用する
今回のテーマは、「新しいワークスタイルをつくるオープンソース」です。
モバイル端末の発達で、どこにいても仕事ができるようになりました。また、組織の内外でチームを組んで働く機会も増えました。Alfrescoは、利潤追求の業務(タスク)だけでなく創造的で未来につながる仕事(ワーク)をするために、つまり新しい仕事のスタイルをみつけるために、Alfrescoをはじめとしたオープンソースを活用して欲しいと考えています。
オープンソースが信頼に値する理由
「ご存知のとおり、Alfrescoはオープンソースで作られています。」
「そもそもオープンソースの『オープン』とは、どのような意味でしょうか。『オープン』という言葉が持つ『開かれた』、『自由な』、『公の』、『限定されない』といったニュアンスをITに置き換えると、『その仕組みがすべて見える』という意味合いになります。」
「そのシステムには、どのようなコンポーネントが使われているか? どこに情報が保存されているか? どうやってその情報にアクセスして情報を取り出すか? 商用のパッケージとは異なり、Alfrescoをはじめとしたオープンソースは、それらをすべて自分の目で確かめることができます。」
「Alfrescoを作るツールをオープンソースが提供しているということは、ソリューションを作るために必要なコンポーネントがすべて最初からすべて揃っている状態をさします。」
「そしてその構築方法は、可視化できて透明性があります。」
「改めてこの点を認識するだけで、Alfrescoをはじめとしたオープンソースのシステムに絶対の信頼を寄せることができるのではないでしょうか?」
オープンソースをより発展させる、オープン規格
「オープンソースは、オープン規格を推進しています。オープン規格によって、オープンソースも発展していくからです。私たちAlfrescoも、コンテンツ管理に関連するありとあらゆる規格団体と連携しています。」
「とくに、OASISによる文書管理システムのオープン規格、CMIS(Content Management Interoperability Services:コンテンツ管理相互運用サービス)には注目しています。異なるECM製品を共通のプロトコルにより操作できるようにするための規格で、ECM製品間の共通言語、と言い換えることができます。」
「CMISによって、Alfrescoだけでなく、SharePointやDocumentum、Filenet、Opentextなど、ほとんどの文書管理システムにアクセスできるようになるのです。」
オープンソースこそが、オープンな文化を育む
「オープンソースのもうひとつの魅力は、自由にダウンロードして試作し、ソリューションを構築できることです。ソリューションの設計構造が見えるので、それをひな形にして独自のソリューションを構築することもできます。」
「これは、サーバ側のアプリケーションやWebブラウザだけの話ではありません。モバイルについても同じです。もちろんAlfrescoのモバイルアプリケーションは、すべてオープンソースです。」
「私たちには、オープンソースこそが、オープンな文化を育むという信念があります。」
「Alfrescoをはじめとしたオープンソースがもっと普及すれば、これまでより簡単に情報へアクセスできるようになります。ソリューションの構築がより簡単になれば、パートナーとの情報共有、プロジェクトごとのコラボレーションや共同開発も、今よりもっと簡単になるはずです。」
「Alfrescoでは、それが新しいビジネスやソリューションを構築し、新しい働き方を生み出す近道であることを確信しています。」