【Alfresco事例紹介 日本語要約】Alfrescoは、160年分の資料をデジタルアーカイブし、瞬時にアクセスするために、どのような仕組みを作ったか? 3-1

SUMMARY

  • Alfrescoが参加したのは、手始めに5テラバイトの所蔵資料をデジタルアーカイブするという壮大なプロジェクト
  • デジタルアーカイブには、スケーラビリティの高いコンテンツプラットフォームが不可欠
  • Alfrescoのミッションは、160年分の所蔵資料に瞬時にアクセスできるようなプラットフォーム

 

オープンソースのエンタープライズコンテンツ管理システム分野で、世界市場シェア1位を誇るAlfresco(アルフレスコ)は、アメリカ最古のオーケストラの計160年分にもわたる所蔵資料を、デジタルアーカイブするプロジェクトに参加しています。その導入事例を3回シリーズでご紹介します。

※ 内容は、以下のサイトからの日本語要約です。

http://www.alfresco.com/jp/customers/node/1030

 

ネットワークを通じて知の遺産を共有するためのデジタルアーカイブ

1842年に創立され、アメリカで最も歴史のある交響楽団として名高いニューヨーク・フィルハーモニック(New York Philharmonic:NYP)は、歴史的に価値のあるオーケストラ資料を多数所蔵していることでも知られています。 2009年、NYPでは、後世に伝える所蔵資料と音源をデジタルアーカイブ化する10年計画のプロジェクトに着手しました。 有形、無形の文化資源をデジタル化するデジタルアーカイブの意義は、文化資源を後世に伝えるための修復・保存だけではありません。現代に生きる我々が、ネットワークを通じて知の遺産を共有することこそ、大きな恩恵となります。だからこそNYPのプロジェクトでは、資料の保存だけにとどまらず、インターネット上で一般公開することを目指しました。 NYPが所蔵する、「交響楽団」という文化をひも解く貴重なデータは、ニューヨーク・フィルハーモニック創立時からの歴史、世界各地で行われた15,000回以上のコンサートの記録など、総計130万ページにも及びます。 壮大なボリュームの文化遺産をデジタル化し、さらにはインターネットで公開するというプロジェクトに着手したオーケストラは、当時、世界を見回しても例がなく、貴重なプロジェクトとして衆目を集めました。

5テラバイトの所蔵資料をデジタルアーカイブ化する、壮大なプロジェクト

NYPは、このプロジェクトの第1段階として、「International Era, 1943 to 1970」(国際化の時代 – 1943~1970年)と題してデジタル化をはじめました。これらの資料には、レナード・バーンスタインやアンドレ・コステラネッツの直筆の書き込みが入った楽譜1,300冊、公演プログラム3,200冊、業務記録簿8,000冊、幻燈用スライド4,200枚、写真8,500枚、プレス記事のスクラップブック72冊などが含まれています。 つまり、プロジェクト第1段階の所蔵資料だけでも、1,000万ノード(5 テラバイトのデータに相当)のデータが存在したのです。 さらには、元々デジタル形式で制作されたレコード、オーディオ、動画ファイルも、あわせてデジタル化して格納したいと考えていました。

Alfresco事例紹介
Alfresco事例紹介

大量のデータに対応するシステムに不可欠なのものは、スケーラビリティ(拡張性)

NYPのように果てしない分量のデジタルアーカイブに着手する際、必要な要件とはどのようなものでしょうか? NYPでは、このプロジェクトには、スケーラビリティの高いコンテンツプラットフォームが不可欠と考え、導入するシステムについて、次のような前提条件を掲げました。 -膨大な量のデータを配信しながら、同時に大量のアクセスを処理できるスケーラビリティがある -大容量のファイルを処理できる -信頼性の高いデジタル資産管理機能を備えている -他の楽団や組織との共有が容易である -コストパフォマンスに優れている そして、これらの要件をすべて兼ね備えていたのが、オープンソースのエンタープライズコンテンツ管理システム、Alfrescoだったのです。 Alfrescoに課せられたミッションをひと言で言うならば「160年分の所蔵資料に瞬時にアクセスできるような仕組みづくり」だったとも言えます。

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