【Alfresco事例紹介 日本語要約】Alfrescoは、160年分の資料をデジタルアーカイブし、瞬時にアクセスするために、どのような仕組みを作ったか? 3-3

SUMMARY

  • NYPのWebサイトでは、Alfrescoの機能をカスタマイズし、イメージデータも検索できる
  • 今後、コンテンツの承認プロセスの合理化を図るために、Alfrescoの新しいツールの導入も検討中
  • プロジェクトのデータ総数は2ペタバイト。現在、160年分の所蔵資料に、瞬時にアクセスできる仕組みを構築中

 

オープンソースのエンタープライズコンテンツ管理システム分野で、世界市場シェア1位を誇るAlfresco(アルフレスコ)は、アメリカ最古のオーケストラの計160年分にもわたる所蔵資料を、デジタルアーカイブするプロジェクトに参加しています。その導入事例を3回シリーズでご紹介します。

※ 内容は、以下のサイトからの日本語要約です。

http://www.alfresco.com/jp/customers/node/1030

 

イメージデータにもタグを付与することで、容易な検索を実現

2011年、ニューヨーク・フィルハーモニック(New York Philharmonic:NYP)の「デジタルアーカイブ」サイトが、満を持して公開されました。

http://archives.nyphil.org/

同サイトで注目すべきは、検索機能です。イメージデータにもタグを付与することで、検索が容易になっています。Alfrescoで、資料の内容別にインデックス付けが可能なメタデータをカスタマイズしているのです。

これによって利用者は、プログラムや画像、公式文書や音声・動画などあらゆるタイプのメディアを検索することができるようになりました。

そのほかソリストや指揮者などによる絞込みも自由に行える非常にリッチなアーカイブとして話題を呼び、同サイトが公開された当時はニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナル紙をはじめ、世界じゅうのメディアで取り上げられました。

もちろん、今現在も、世界各国からのアクセスが集まっています。

Alfresco事例紹介
Alfresco事例紹介

プロジェクトの最終段階には、160年分の所蔵資料に瞬時にアクセスできる仕組みが完成

NYPでは、Alfrescoを最新バージョンにアップグレードし、現在もコンテンツをデジタル化してAlfrescoに取り込む作業を続けています。

また、コンテンツの承認プロセスの合理化を図るために、Alfrescoの軽量なワークフローであるActiviti BPMプラットフォームとBusiness Process Managementツールの導入も検討しています。

現在、同プロジェクトのエンタープライズコンテンツ管理プラットフォームとして機能するAlfrescoのフェーズには1,000万のノード(5 テラバイド分のデータ)が設置されています。

プロジェクト終了時までには、800万ページ分の文書と7,000時間分の音声・動画資料をデジタル化する予定です。最終的な総データ量は2ペタバイトを超える見込みで、これによって、160年分の所蔵資料に瞬時にアクセスできるようになります。

さらに、このデジタルアーカイブプロジェクトには続きがあります。デジタルアーカイブとしてネット上で一般公開するだけにとどまらず、これらの貴重な資料をもとに学術機関や音楽学校と協力しながら、カリキュラムを作成する計画も進んでいます。

未曾有のコレクションをより多くの人と共有したいというNYPの熱意と情熱は、まだまだ続きます。

ニューヨーク・フィルハーモニックのアルフレスコ事例動画はこちら↓

https://www.youtube.com/watch?v=UWI5RZRC56A

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