SUMMARY
- Alfrescoは、ユーザ権限によるきめ細やかやアクセス管理で、海外拠点との共有をセキュアに実現する
- Alfrescoと多機能ビューアBravaを連携させることで、CADデータを端末に落とすことなく、表示のみを高速に行うことができる
- AlfrescoとBravaを連携させることで、TIFF図面を高速に表示することができる
製造業にとってCADデータに含まれる情報は、企業の資産そのものといえます。一方、CADデータは、サプライヤーや海外拠点と情報共有する必要もあり、常に安全性と効率性のはざまで課題が生じています。
企業にとって大切な資産を、生産性を落とさずに、セキュアに管理するソリューションとして、Alfrescoがあります。
CADデータをはじめとした精密で大容量のデータを、効率的にセキュアに管理できるのが、エンタープライズレベルのコンテンツ管理システム(ECM)Alfresco(アルフレスコ)です。
Alfrescoはアクセス管理やワークフロー機能で、重要な文書や図面の不正流出を防ぎ、海外拠点やサプライヤーとセキュアな情報共有を実現します。さらに高性能ビューアと連携させることで、高速な画像表示を可能にします。
今回は、企業の資産であるデータを安全に管理するAlfrescoの機能についてご紹介します。
ナショナルブランドが愛用するエンタープライズECM、Alfresco
Alfrescoは、2005年にイギリスで誕生したエンタープライズレベルのドキュメント管理プラットフォームです。文書だけでなく、CADデータ、画像、音声、動画などさまざまな種類の大容量のコンテンツ(非構造化データ)をセキュアに管理します。
2016年現在、オープンソースECM(コンテンツ管理システム)として世界市場シェア1位を誇り、世界に冠たるナショナルブランドをはじめとして大手製造業で活用されています。
Alfrescoは、基本的な文書管理機能に加えて、細密なレコード/バージョン管理、オンラインプレビュー、Webコンテンツ管理、WikiやBlogの形式による情報共有機能、BPM/ワークフロー機能も提供しています。
また、Webインターフェースからのアクセスだけでなく、CIFS、 FTP、WebDav、IMAPからもアクセスが可能です。CIFSを使えば、Windowsの使い慣れた操作性でAlfrescoへアクセスしていただくことができます。
クラウドサービスを利用すれば、セキュアな環境で外部とのやりとりが可能
CADデータの制作過程ではサプライヤーや海外拠点との情報共有が必要な局面も少なくありません。
Alfrescoでは、海外事業所をはじめとした外部組織との情報共有では証跡・タイムスタンプ管理機能を利用できます。
さらに、AlfrescoはハイブリッドECMとして情報共有に力を発揮します。
Alfrescoそのものは社内のオンプレミス環境でご利用いただくプラットフォームですが、サブスクリプション契約をした場合には同時にクラウドサービスもご利用いだたけます。オンプレミスとクラウドサービスは同期をとることができるのが大きな特徴です。
社外秘の情報はオンプレミスで、外部と連携するときにはクラウドサービスで、というように、安全な環境で情報共有を行うことができます。プロジェクトが終了した時点で、クラウドサービスで共有していた情報も、プロジェクトが終了した時点でワンクリックで削除が可能です。
AlfrescoがCADデータ管理に効率化する3つの機能
AlfrescoがCADデータ管理に適している3つの機能について改めてご紹介します。
■機能1 ユーザ権限によるきめ細やかやアクセス管理
Alfrescoは、ユーザ権限によるきめ細やかやアクセス権限の管理や、確実なアクセス履歴の記録することができます。ワークフロー機能も充実しており、複雑な業務プロセスを自動化します。
これらの機能よって、サプライヤーや海外拠点とのセキュアな情報共有が可能になります。
■機能2 高速表示をさせながら、端末にCADデータを残さない。
Alfrescoと、CADデータを高速・高精度に表示する多機能ビューアBravaを連携させることで、CADデータそのものは端末にダウンロードせず、あくまでも閲覧のみの表示を高速に行います。ダウンロードだけでなく、印刷や画面キャプチャも禁止する機能もあります。
■機能3DWG/DXF(AutoCAD図面)やTIFF図面など、様々なデータ・フォーマットに対応
AlfrescoとBravaを連携させることで、DWG/DXF(AutoCAD図面)、TIFF、PDF、Word、Excel、PowerPoint、HPGLなど、さまざまなデータ・フォーマットに対応します。なかでも、大判・長尺のTIFF図面を高速に表示することには定評があります。