SUMMARY
- 企業の資産データを情報漏えいから守るためには、「犯行を困難にして、捕まるリスクを上げる仕組み」づくりが必要
- エンタープライズレベルのコンテンツ管理システム(ECM)Alfrescoは、「アクセス証跡の取得」で情報漏えいを防ぐ
- エンタープライズレベルのコンテンツ管理システム(ECM)Alfrescoは、「ワークフローによる業務プロセス管理」で情報漏えいを防ぐ
製造業にとってCADデータに含まれる情報は、企業の資産そのものといえます。一方、CADデータは、サプライヤーや海外拠点などと情報共有する必要もあり、常に安全性と効率性のはざまで課題が生じています。
今回は、企業の資産であるCADデータをはじめとしたコンテンツ管理の現状と、エンタープライズレベルのコンテンツ管理システム(ECM)Alfresco(アルフレスコ)による情報漏えいを防ぐための方策についてご紹介します。
コンテンツ管理の課題と対策
社内の資産である機密性の高いコンテンツをどのようにセキュアに管理するか。情報漏えいの問題は、どの企業にも起こりうる非常に身近なトピックです。
2014年度公表された内部不正による情報漏えい事件は、5件でした。しかしながら公表されているのはほんの氷山の一角であり、未公表の漏洩事件が後をたたないというのが実情です。
たとえば2014年に起こった国内企業の技術情報が海外競合企業へ流出した事件では、不正競争防止法違反(営業秘密開示)の逮捕者を出し、さらに企業の損害は1000億円を超えるとも言われています。
Alfrescoは「犯行を困難にして、捕まるリスクを上げる仕組み」を作る
2012年「組織内部社の不正行為によるインシデント調査」(IPA)によると、内部不正への気持ちが低下する要因として「社内システムり操作に証拠が残る」ことが、犯行を思いとどまる要因の一位になっています。
要するに「犯行を困難にして、捕まるリスクを上げる仕組み」を社内システムに構築することが、情報漏えいを未然に防ぐ第一歩となりえるのです。
具体的に「犯行を困難にして、捕まるリスクを上げる仕組み」とは、次のような手法となります。
■アクセス・操作ログで抑止力をつける。
■安易にデータ取得をさせない仕組みをつくる。
こういった仕組みづくりに最適なプラットフォームが、エンタープライズレベルのドキュメント管理ができるAlfrescoです。
Alfrescoは、企業の資産であるCADデータ、画像、音声、動画などさまざまなコンテンツ(非構造化データ)をセキュアに管理します。
Alfrescoは、オープンソースECM(コンテンツ管理システム)として世界市場シェア1位を誇り、世界に冠たるナショナルブランドをはじめとして大手製造業で活用されている実績があります。
Alfrescoの情報漏えい対策としては、次のような機能があげられます。
■アクセス証跡の取得
ユーザが操作した内容を記録し、保持できます。もしユーザが閲覧、ダウンロードなどのアクションを行った場合は、管理画面で簡単に確認することができます。
■ワークフローによる業務プロセス管理
強力エンジンを搭載したワークフローで、複数ユーザが携わる業務プロセスを細かく可視化できます。