オープンソースの企業向けコンテンツ管理システム「Alfresco」のカスタム活用例として、マルチテナントが有効な場合に使用可能なLDAP/AD認証と権限の同期について紹介します。
「Alfresco」とは
Alfrescoとはエンタープライズ向けコンテンツ管理システムです。世界中で数多くの導入実績があり、オープンソースECM分野で世界市場シェア1位を誇ります。
Alfrescoの概要についてはこちらも参照ください。
LDAPマルチテナントサブシステムについて
マルチテナントとは
マルチテナントとは、SaaSやASPサービスなどのように、同一のシステムやサービスを、無関係な複数のユーザー(企業や個人)で共有するモデルを指します。
同一システム内で、データベースやソフトウェア、サーバーなどを共有します。英語表記では「multitenancy」と書き、「マルチテナンシー」でよばれることもあります。
たとえば、クラウドサービスのAmazon Web Services (AWS)やMicrosoft Azure、ECモールの楽天市場やAmazonなどがマルチテナントの例です。
ユーザー(企業)はマルチテナントで利用しているシステムやサービスを活用してビジネスを行い、さらにエンドユーザーへ商品・サービスを提供することもできます。
ユーザーにとっては、システムの運用や保守の手間がなく、低コストでスピーディに環境を構築して利用できる点などがメリットです。
Alfresco LDAPマルチテナントサブシステムについて
このAlfrescoモジュールは、マルチテナントが有効な場合にLDAP/AD認証と権限の同期を使用できるようにするサブシステムを利用できるようになります。
このサブシステムは、権限がLDAP/AD内のテナント別に編成されていることを前提としています。
テナントの権限をテナントに同期する場合、LDAPクエリはテナントおよびテンプレートを使用して構築されます。
最後に
Alfrescoでは、今回ご紹介した他にも、非常に多くの便利な機能を利用できます。
メインとなる強力なコンテンツ管理機能に加え、さまざまな便利機能を併用することで、さらに効率的なコンテンツ管理を行えます。
弊社にご連絡をいただければ、お客様の環境に合った適切なご提案も行えます。まずは、お気軽にお問い合わせください。
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