SUMMARY
- Alfrescoは、数あるドキュメント管理システムをいいとこどりするところから生まれた
- Alfrescoは、 世界標準のテクノロジーを搭載し、多くのシステムとの連携が可能
- Alfrescoは、IT調査会社ガードナーの未来予測にも合致する機能を有してる
世界でいちばん売れているOSSエンタープライズコンテンツ管理システムAlfresco (アルフレスコ)の、日本法人認定第一号ゴールドパートナーであるヴィセントによる「Alfresco情報交換会2015」の模様をお伝えします。
本シリーズでは、アルフレスコ・ジャパン株式会社 代表・中嶋 博氏によるAlfresco最新動向についてのプレゼンテーションの概要をお伝えします。
Alfrescoは、数あるドキュメント管理システムをいいとこどりするところから生まれた
多くのエンタープライズコンテンツ管理システムのなかでも、Alfrescoにはいくつかの特長があります。
まずは、クラウドハイブリッド、モバイル実装など新しいテクノロジーへの対応が早く、「先進的」であることが挙げられます。また「シンプルでスマート」なユーザーインターフェース、そしてパワフルなエンジンを搭載している点についても、評価をいただいています。
「先進的」、「シンプル+スマート」そして「パワフル」。
こういった特長は、Alfrescoが、1990年代からはじまったドキュメント管理システムの歴史のコンテクストで語ることのできるソフトウエアであることに起因します。
Alfrescoの開発者は、ジョン・ニュートン(John Newton)氏です。
ニュートン氏は、90年代に「コンテンツ管理」という概念を初めて提唱した人物で、世界初の文書管理プラットフォームDocumentum(現、EMC Documentum)をはじめ、数々のエンタープライズコンテンツ管理システムの開発に携わってきました。
Alfrescoは、Documentum社が買収されたときに、スピンアウトするようなかたちで開発されました。つまり、ドキュメント管理システムの生みの親が、これまでの経験を生かしながら、これまでのシステムのいいところどりをして開発されたのが、Alfrescoというエンタープライズコンテンツ管理システムというわけです。
世界標準のテクノロジーを搭載し、多くのシステムとの連携が可能なAlfresco
Alfrescoのもうひとつの特長は、オープンソースであり、世界標準のテクノロジーを採用したオープンプラットフォームである点です。
ビジネスを積極的に推進するには、おしきせの商用パッケージ製品では限界があります。その点、「柔軟なカスタマイズ」を可能にするオープンソースであるAlfrescoは、Salesforceをはじめとした他システムとの連携を実現します。
なかでもAlfrescoは、中立的なベンダーとして、多くのソフトウエアやシステムとの連携が容易であると言われています。
ガードナーの未来予測にも合致するAlfrescoの先進機能
ここで、ひとつ客観的な情報をご紹介しましょう。
IT分野の調査企業として名高いガートナー社(英: Gartner, Inc.)によると、Alfrescoをはじめとした今後のエンタープライズコンテンツ管理システムは「ユーザー・エクスペリエンスとモバイル端末への対応、そしてコストパフォマンス」にフォーカスされると予測しています。
すなわち、
-実装しやすく、使いやすく、メンテナンスがしやすく
-カスタマイズが可能で、
-(機能ではなく)人物に寄った操作性があり、
-クロスプラットフォームであり、
-モバイル対応がある
といったことが導入のポイントになるという意味合いです。
さらに、エンタープライズコンテンツ管理システムに限らず、大きく注目を集めている機能的特長が「クラウド上でのコンテンツ共有」ではないでしょうか?
「クラウド上でのコンテンツ共有」機能を具体的に列挙すると、
-クラウド上でコンテンツを共有できて、
-コンテンツ管理とコラボレーションが可能であり、
-端末のOSを問わず同期できるのはもちろん、
-コンテンツ管理システムや他のアプリケーションとのインテグレーションができる
システムです。
Alfrescoは、ユーザー・エクスペリエンス、モバイル対応、そしてコストパフォマンスを満たしたエンタープライズコンテンツ管理システムとしても、クラウドでのコンテンツ共有システムとしても先駆者であり、いずれも先進的な機能を兼ね備えているのが、最大の特長と言えるでしょう。