SUMMARY
- Alfresco in the Cloud(アルフレスコ クラウド)は、セキュアな環境で「必要な人にだけ必要な情報を提供する」ことに特化したサービス
- Alfresco in the Cloud(アルフレスコ クラウド)は、製品版には標準機能として実装されている
- Alfresco in the Cloud(アルフレスコ クラウド)はコミュニティ版には実装されていないため、機能を追加する必要がある
世界でいちばん売れているOSSエンタープライズコンテンツ管理システムAlfresco (アルフレスコ)には、有償の製品版と無償のコミュニティ版があります。日本法人認定第一号ゴールドパートナーであるヴィセントが、エンタープライズトライアル版を用いて、有償版、無償版の特徴、冗長化構成、クラウドサービスなど、実際にアルフレスコを活用するためのヒントをお届けします。
今回は、Alfresco(アルフレスコ)とAlfresco in the Cloud(アルフレスコ クラウド)というクラウドサービスとの連携のヒントをご紹介します。
Alfresco in the Cloud(アルフレスコ クラウド)は、セキュアな環境で情報共有できるSaaS型のクラウドサービス
アルフレスコ クラウドは、社外のスタッフとセキュアな環境で情報共有できるSaaS型のクラウドサービスです。
現在、アクセス権限の設定ミスによって社外秘の情報が社外で閲覧できたり、ダウンロード可能になったりするといった問題が頻発しています。
アルフレスコ クラウドは、このようなヒューマンエラーによる情報漏洩リスクを低減して、「必要な人にだけ必要な情報を提供する」ことに特化したクラウドサービスです。
アルフレスコ クラウドを活用すれば、委託先や外部スタッフ、あるいは社内の営業担当者がモバイル端末からアクセスする場合など、外部ユーザはアルフレスコにIDを登録するだけで安全な情報共有を実現します。
仕組みは、シンプルです。アルフレスコ クラウド内に外部ユーザ向け情報共有サイトを作っておくことで、オンプレミス側のサイトと同期をかけます。外部ユーザはアルフレスコ クラウド上の情報にしかアクセスできませんので、機密情報を安全に確保しながら情報共有ができるようになるのです。
製品版には、標準機能として実装されているAlfresco in the Cloud(アルフレスコ クラウド)
製品版のAlfresco Onet(アルフレスコ・ワン)には、アルフレスコ クラウドが標準機能として実装されています。UI上から簡単に設定が可能で、管理者機能からの設定やプロパティファイルの追加など、複雑な操作がいりません。
対してコミュニティ版にはアルフレスコ クラウドは実装されていませんので、新たに機能を追加する必要があります。具体的には、アルフレスコが提供する特定のAPI(CMIS API)を利用して、同期アプリケーションを作成することになります。