SUMMARY
- Alfrescoは、ウィンドウズ エクスプローラー上でファイルサーバと変わらない操作ができる
- Alfrescoのオンラインストレージは、クラウド上に自社サーバを立てられる
- オープンソースのAlfrescoは、オンラインストレージ内で自社独自のルールや規約も追加できる
オープンソースECM(Enterprise Contents Management:エンタープライズ コンテンツ 管理システム)として世界ナンバーワンのシェアを誇るAlfresco(アルフレスコ)は、セキュアな環境でオンラインストレージを実現します。Alfrescoをオンラインストレージとして活用した場合の特色をご紹介します。
セキュアな環境でオンラインストレージを実現するオープンソース
Alfrescoは、オープンソースのECMです。機密性の高い業務文書をはじめ、画像、動画、音声といったすべてのコンテンツをオンラインで管理し、強力なワークフロー機能でビジネスプロセスを自動化しながら、本格的な共同作業を実現します。
類似製品との大きな違いは、オンラインストレージサービス会社のサーバを借りるのではなく、Alfresco社のサーバを企業の自社サーバとして利用できる点にあります。同じクラウド上であっても機密情報を他社のサーバにゆだねるのではなく、自社サーバに置くことができる点で、圧倒的にセキュアな環境を構築します。
クライアントPCとの同期はもちろん、ウィンドウズエクスプローラー上でも快適な操作性
オンラインストレージとして見た場合、Alfrescoには、次のような特徴があります。
-クライアントPCとAlfresco上のコンテンツが同期できる
クライアントアプリケーション「Alfresco Sync」を利用することで、クライアントPCとAlfresco上のコンテンツを同期します。
あらかじめ同期設定をしておいたユーザのパソコン上にあるファイルを編集すると、Alfresco内にある同じファイルに、その編集内容が自動的に反映されます。
もちろんAlfrescoへアクセスして直接操作することも可能であり、双方向から同期ができます。
-CIFSを利用してウィンドウズエクスプローラー上での快適に操作できる
Alfrescoは、ECM世界標準規格の次世代プロトコルである「CSIM」、「CIFS」、「FTP」を採用しています。なかでも「CIFS」プロトコルは、Windows OS用のファイル共有プロトコルです。
このプロトコルによって、ウインドウズのブラウザ(ウィンドウズ エクスプローラー)上で、ファイルサーバと変わらない操作感でAlfrescoを操作することができます。
このほかにも、次のような機能を備えています。
-他システムとの親和性が高く、システム連携がしやすい
-柔軟性の高い高度なワークフローエンジンを利用している
-多彩な拡張子に対応したプレビュー機能がある
-文書の複製やPDF化を自動化できる
-外出先からもアクセスしやすいモバイル専用アプリケーションがある
自社独自のルールや規約も追加できるオンラインストレージ
他社のオンラインストレージサービスと比べた場合、Alfrescoならではの特色は次のようなものになります。
-詳細な証跡管理ができる
「誰が?」「いつ?」「何を操作したか?」という履歴をログに残すことができる
-システム管理者の監視下において運用ができる
-詳細なバージョン管理ができ、万が一、上書きされても元の編集状態に戻すことができる
-社内外のドキュメントを一元管理できる
-アクセス権限管理がある
社内と社外スタッフで情報共有の範囲を変えることができる
-高機能エンジンによる強力なワークフローが使える
-フォルダルールを自動化できる
さらに、Alfresco最大の特徴は、オープンソースである点です。
柔軟性に富んだオープンソースだからこそ、他システムとの連携だけでなく、オンラインストレージとして利用する場合の自社独自のルールや規約をカスタマイズして追加することが可能となります。
さらにAlfrescoは、2000年初頭から法人向けECMとして発展を遂げてきたソフトウエアです。当初からリポジトリ管理などの高度な機能を実装しており、そこが、オンラインでのファイル共有を最終ゴールとして発展してきたオンラインストレージサービスとの根本的な違いといえます。
世界各国で1000万人以上のユーザから信頼を寄せられているECMだからこそ、法人向けオンラインストレージとしての機能を過不足なく備えているともいえます。