SUMMARY
- 高性能サーバーとして活用するには、 Liferayに直接Alfrescoを組み込む
- Alfrescoのワークフローを活用するには、Liferayに独自アプリケーションを組み込み、Alfrescoと連携する
- より簡単に連携させるには、LiferayにAlfresco のアドオンを連携させる
ポータルサイトを容易に構築するLiferay(ライフレイ)と、あるゆる種類のコンテンツを管理できるECMであるAlfresco(アルフレスコ)、ふたつのオープンソースアプリケーションがタッグを組むことで自社に最適なシステムが実現します。
今回は、両者のアプリケーションを簡単に連携する手法をご紹介します。
LiferayとAlfrescoの連携、その手法は主に3種類考えられます。
ただし連携システムをどのように利用するかによって、連携方法も変わってくるかと思います。連携方法についても、どのような業務シーンで何に必要なのかという使用シーンをあらかじめ想定することが必要です。
(1) LiferayのポートレットにAlfrescoを組み込む
AlfrescoとLiferayの連携システムを高性能ファイルサーバーとして使う場合には、Liferayのポートレット(ページを構成する機能部品)に、Alfrescoを組み込む手法が適しています。
Liferayのポートレット部分に、Alfrescoが提供するWebサービスのAPI、OpenSocialを使って直接、Alfrescoを組み込みます。
OpenSocialを使えば、非常に簡単に組み込むことができます。
(2)Liferayのポートレットに独自アプリケーションを組み込み、Alfrescoと連携する
UIでLiferayをつかい、ワークフローにAlfrescoの機能を使いたいといった場合は、Liferayのポートレットに独自開発したアプリケーションを組み込みます。さらに独自アプリケーション内でAPIでAlfrescoと連携させます。
Liferayのポートレットに組み込むところまでは(1)と同じ工程ですが、組み込むものをAlfrescoではなく、独自のアプリケーションにすることで自由度が広がります。
アプリケーションの開発言語としては、Java PHP、Rubyなどが使えます。
(3) LiferayのポートレットにAlfresco のアドオンを利用して連携する
さらに、より簡単に連携させたい場合は、LiferayのポートレットとAlfrescoの無料アドオン「Alfresco Portlet For Liferay Portal」を連携させる方法もあります。
Liferayのポートレット内にAlfrescoのフォルダが表示されるイメージです。こちらも、簡単に連携ができます。ただし残念ながら、最新バージョンでの確認がとれていないため、実際に使う場合には確認が必要です。