ポータルサイトを容易に構築するLiferay(ライフレイ)と、あるゆる種類のコンテンツを管理できるECMであるAlfresco(アルフレスコ)、ふたつのオープンソースアプリケーションがタッグを組むことで自社に最適なシステムが実現します。今回は、AlfrescoとLiferayを連携する場合の【FAQ】をご紹介します。
【Q】LiferayとAlfrescoを連携させる場合、機能によって連携方法に違いはあるか?
【A】
企業のニーズによって、さまざまな連携方法が考えられます。
LiferayをUIとして活用し、Alfrescoの各種機能をバックエンドで使いたいという場合は、いくつかの手法が考えられます。
たとえばAlfrescoのドキュメント管理機能を使いたい場合は、Alfresco側のAPIを使って情報を取得してLiferay側に表示させるという方法があります。
また強力なワークフローエンジンとして定評のあるAlfrescoのActivity(アクティビティ)を使いたい場合は、LiferayのエンジンをActivityと入れ替えることも可能です。
【Q】Liferayのポートレット上に、自分が承認しなければいけないリストを表示させることは可能か?
【A】
Alfresco上で表示できるものは、基本的に表示可能です。見え方などの詳細設定についてはカスタマイズが必要です。
【Q】LiferayのポートレットにAlfrescoを組み込みする際に活用するOpenSocial(オープンソーシャル)について知りたい
【A】
Alfrescoが提供するWebサービスのAPI、OpenSocialは、XMLやHTMLなどのWebの知識があれば利用可能です。ただしポートレットの作成は開発の領域になるので、その段階でJavaの知識が必要となってきます。
【Q】商用製品に慣れている社内の決定権がある人間にオープンソースのメリットをどのように伝えたらよいか?
【A】
オープンソースの大きなメリットとしては、やはりソースコードが公開されているという点に尽きます。中身が見えるということは、カスタマイズがしやすいということでもあるからです。
企業のニーズに合わせたカスタマイズができるだけでなく、保守メンテナンスに不要な費用がかかることもありません。
ヴィセントのスタンスとしては、オープンソースありきというものではなく、企業様から要件をうかがったときに、オープンソースで実装したほうが最適か、あるいは商用製品のほうが向いているのかを総合的に判断した上で提案させていただいています。
その結果として、やはりカスタマイズ性が高いオープンソース製品に軍配が上がることが多々ある、というのが現状です。