医療機関であるPhenoPathは、アメリカ食品医薬品局や連邦メディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)、米国病理学会、あるいは各州の保健省など、各種政府機関によって義務付けられている法規制に従う必要がある。
PhenoPathでは、その必要書類である標準業務手順書(SOP)を作成し、管理する必要があった。SOPの管理工程は複雑で、長期に渡る。作成後の改訂、定期的な年次レビュー、廃止にいたる全サイクルを通じて厳格に管理しなければならない。複雑な工程に加えて、段階ごとに適正な承認と文書化も要求された。
PhenoPathには、一連の業務を行なう文書管理コーディネーターがおり、設立当初から業務のすべてを手作業で行ってきた。
膨大な時間と手間がかかる手作業に限界を感じ、またモバイル端末のユーザーが利用できないことが足かせとなり、内部でも文書管理の自動化を望む声が高まっていた。